WG2:「これからの都市の姿を考える」

【研究リーダー:青山 和浩・村山 顕人(東京大学) 北崎 朋希(三井不動産)】

都市は多様な人が集まり、働く・住まう・遊ぶ・学ぶなど様々な活動が行われることでその価値を発揮する。こうした活動を支える都市の機能は多様な要素の複雑な相互作用によって実現されるシステムとして捉えることもできる。都市の経年優化を実現するためには、多様な主体が共有できるビジョンの下、都市システムを構成する要素の相互作用を適切にデザインし、マネジメントすることが肝要である。

一方、現在の都市には社会の成熟化に伴う価値観の多様化、自動運転や5G等に代表されるテクノロジーの進化、地球温暖化にともなう異常気象の常態化や新型コロナウィルス感染症の感染拡大による生活様式の急激な変化など、都市を取り巻く環境が激変している。このような環境変化を踏まえ、新たな価値を創造し人々が豊かに暮らすことができる都市のビジョンを再構築し、それを実現するための手法を確立することが求められている。

本研究では、三井不動産が手掛けてきた数々の街づくり事例をもとに都市を構成する要素、およびそれらによってもたらされる価値を抽出し、相互作用を分析することによって経年優化のメカニズムをモデル化する。

また、都市の経年優化のメカニズムを踏まえ、開発街区だけでなく地区や都市全体の持続的な性能の向上に向けた空間デザイン・マネジメントの枠組みを構築し、それを支える都市システム・デザイン手法を体系化する。

更に、テクノロジーの進化により人々の活動様式が変わることを前提にした都市の在り方を研究し、それらを踏まえた経年優化する都市を考える。

 本研究は、システムエンジニアリング分野と都市計画分野の知見を融合し、新たな「都市の姿」を再構築していく挑戦である。

※「経年優化」とは、三井不動産が目指す街づくりの理念であり、「時を経るにつれて成熟し、価値を高めていく」という考えを指します。

  • 青山 和浩

    東京大学 大学院工学系研究科 教授


    都市システムの価値ー機能(能力)ー構造のアーキテクチャモデルの提案, 都市システムの経年変化のメカニズムのモデル化, シミュレーションモデルの構築, 経年優化を実現するアーキテクチャのデザイン手法の構築

  • 村山 顕人 

    東京大学 大学院工学系研究科 准教授


    都市計画, (公共政策としての)都市デザイン, まちづくり, 環境負荷低減・減災に向けた都市計画, 計画策定技法(方法と技術)

  • 似内 遼一

    東京大学 先端科学技術研究センター

    助教


    コミュニティ再生, コミュニティ計画, 高齢社会

  • 北崎 朋希

    三井不動産 開発企画部 博士(工学)

  • 真鍋 陸太郎

    東京大学 大学院工学系研究科 助教


    都市計画, 都市の情報, まちづくり, 住民参加

  • 太田 幸一

    三井不動産

    ソリューションパートナー本部

    産学連携推進部 統括

  • 山田 周歩

    東京大学 大学院工学系研究科 助教


    都市システムの価値ー機能(能力)ー構造のアーキテクチャモデルの提案, 都市システムの経年変化のメカニズムのモデル化, シミュレーションモデルの構築, 経年優化を実現するアーキテクチャのデザイン手法の構築

  • 須田 英男

    三井不動産 S&E総合研究所

    上席主任研究員・グループ長

  • 吉田 崇紘

    東京大学 大学院工学系研究科 

    特任助教


    都市システムデザイン, 空間統計解析, 都市における気候変動影響評価